Gody's Diary

Monday, January 22, 2007

暴力と脅し、Wの効果

誘拐が後を絶たないアメリカですが、毎回メディアをにぎわす誘拐事件は犯人が事件ごとに違うように、それぞれの事件の内容も違えば、犯行手口も特徴も全て違う。  憎たらしい誘拐犯ですが、犯人の個性的な犯行手口には関心さえさせられる事がある。 先週からアメリカでクローズアップされている誘拐事件があります。 この事件はまだ取調べ中なのですが、「なぜ?」と言う疑問を残したままになっている。  

事件は12月8日にBen Ownby くん13歳が誘拐された事に始まった。  Benくんが居なくなった学校のバス乗り場付近で怪しい日産のピックアップ トラックを見たと、同じ学校に通う生徒が証言していた。 警察はその目撃証言を元にトラックの行方を追跡してた。 同じ頃、証言にあったトラックと同じタイプではあるが、別の色をした怪しいトラックを見たと警察に通報した人がいた。 警察の方でもその同じトラックをマークしていて、トラックの持ち主を調べていた。 

トラックの持ち主はピザ レストランで働くレストランマネージャーのMichael Devlin 41歳であった。 彼の仕事に対する評価はとても良かったようで、働き始めた時から無遅刻、無欠勤で信頼されていたようだった。 しかし、Benくんが誘拐された当日と、その次の日に珍しく仕事を休んでいたと言う情報を入手した警察はFBIに連絡をした。 誘拐から5日後Michael Devlinは逮捕された。

しかし、誘拐をされていたのはBenくんだけではなかった。 FBIがBen君を保護したとき、Michaelの自宅にはもう一人の男の子がいたのだ。  彼の名前はShawn Devlin 15歳、 本当の名前はShawn Hornbeck。  彼は11歳の時にMichael Devlinに誘拐されて、それ以降Michaelと4年半一緒に住んでいたと言う。  

この4年半の間Shawnは信じがたいほど自由に近所の子と遊んでいたと言う。 自由に自転車を乗りまわし、スケートボードで遊び、デパートをぶらついたり、テレビを見たり、コンピューターゲームをしたり、I-Potまで与えられていたと言う。 一度近所のお友達の家族と一緒にテレビを見ていたときに、誘拐されたShawnの顔写真がテレビで紹介された。 その時友人の家族は「貴方に似ているわ」とShawnに問いただすと、「僕じゃないよ」と言ったという。

ここで疑問に上がっている「なぜ?」が出てくるのである。  犯人がどんな手口を使ったのかまだ分からないけど、なぜ彼はこれほどの自由な時間を与えられていたにも関わらず、この4年半逃げようとしなかったのか? そして、なぜ誰にも助けを求めなかったのか???  

彼はMichaelの性のはけ口として性的暴行を受け続けてきたと言う。その辺がまだ取調べの最中という事らしいが、 Newsweekに出ている記事の中で、Michaelの下の階に住む住人が二階から子供を叩いている音や、叫び声が最初の1年半ぐらい聞こえていたと証言している。 同じ記事で精神科医が暴力と脅しの2つを同時に与えると言う事は、精神的な影響を与える事ができ、人間をコントロールする効果があるし、その恐怖心によってトラウマが生まれると言った内容が書かれていた。  

私はまだ幼いShawnがどんなにひどい仕打ちを受けて、どんな恐怖を体験したかを思うと、可愛そうでならない。  普通なら学校で友達を作って、青春ならではの体験を経験する年頃だ。 Shawnの青春を返して欲しい。  むろん、体験をした本人しか分からない恐怖ではあるだろうけど、私はこの犯人を許したくないですね。  できれば一生自由を与えないでほしい。  こんな危険な男は世の中に出てくるべきではないと思います。  皆さんはどう思われますか?          

Saturday, January 13, 2007

汚い奴ら の 汚い仕事 

最近私の愛車に異変が起きた。  チェックエンジン ランプ がとうとう点灯したのである。  私は今の車を6年半まえに新車で買った。  それ以来一度も故障することなく毎日働き続けている私の車には愛着がある。  この車はワシントンDCからジョージア、そこからサンディエゴへと、私が引っ越す度に私と一緒に移動した体の一部のような車でもあるのだ。  

その愛車のチェックエンジン ランプの点灯を見て、私はゾッとした。  車がしばらく使えなくなるかも知れないと言う事も心配の一つだが、それより故障があった場合の修理代が気になった。  サッと計算してみたところ長~いレシートが頭に浮かんだ。  修理代が高くつくのはしょうがない。  でも、これは本当に直してもらったらの話だ。  一番頭に浮かんだ私の恐怖とは、それ以外の所にある。  それは何処に、誰に、修理を頼むかが一番重要なのだ。

昔オイル交換をしてもらった メカニックの男性が、クーラント の キャップ をきちんと閉め忘れたようで、ハイウェイ を走っている時に キャップ がとうとう外れてしまった事がある。  突然「ボンッ」......って言うスチーム爆発が起こって、目の前がスチーム煙で真っ白になった。  それから修理代も馬鹿にならなかったけど、その事があって以来、私の車はとことん故障し続けたのである。  こう言う事が二度と起こらぬように、きちんと責任を持って仕事をしてくれる信頼あるメカニックが必要だけど、そんな人を私の住むサンディエゴでまだ見付けていなかった。  誰に頼もう....

もう一つ引っかかる事があった。  2ヶ月前に友人が送ってくれたニュースに関してだ。  これは、ニュース番組が隠しカメラを車に付けて、メカニックが本当にきちんと仕事をしてるかを調べるための番組だった。  アメリカ全土にあるJiffy Lube(ジフィー ルーブ)というフレンチャイズの車の修理屋さんで、その中のカリフォルニア支店で実験は行われた。  ニュースをリンクしたので見てほしい。  結果は9つあるチェーン店での実験から、5店舗でチーティングが行われていたのである。  

カメラの前で「フィルターを換えたほうがいいですよ」とメカニックがお客に勧めている。  「ではお願いします」と客がフィルターの交換に応じる。  番組は事前にフィルターにマジックで4と言う番号を書いていた。  交換が終わってお金を支払ってフィルターが交換されたか番組で確認したところ、フィルターには4と言う番号が付いたままだった。  フィルターの交換はされていなかったうえ、お金だけが請求されたことになる。   あとから番組がメカニックに問いただしたところ、「マネージャーに聞いてくれ」としか言わない。  今度はマネージャーに問いただした。  サングラスをかけて携帯で電話をしている男である。  「私はマネージャーじゃない」としらばくれる。 

http://mfile.akamai.com/12924/wmv/vod.ibsys.com/2006/0503/9152183.200k.asx

こんな事が日常茶飯事に行われていると思うとゾッとする。  ましてや、車の事に関してまったく分からない私は、彼らメカニックのいいカモである。  私は思い出した。 カリフォルニアに越してきて行ったジフィー ルーブのメカニックの怪しい表情を。  オイル交換をしてもらった時にメカニックが色々な物の交換を勧めてきた。  何が何だか分からない私は「任せます」と言った。  その時、そのメカニックともう一人の男性が目を合わせてニヤリとした。  私は嫌な予感がした。  それ以来そこには行ってないが、このテレビ番組を見てあの嫌な予感は「これだったんだ」と確信した。 

こんな事はさせないぞ!と意気込んではいるけど何処に行ったらいいのか分からないので、まずは家から1ブロック先のリペア ショップに預けてみた。  するとそこで働くメカニックは皆ベトナム人のおじさんだったのです。  私は喜んだ。  ベトナム人を信じているからだ。  彼らは愛想こそ悪いですが、勤勉で人をチーティングするような人たちではないのはよ~く知っている。  

車を預けて2時間後電話がかかってきた。  「何にも問題がありませんでしたよ」とのこと。  「一応確認して問題がなかったので、ランプだけはリセットしておきましたから、また点いたら来て下さい」とだけ行って、良心的な料金だけ支払って、私の車は無事に帰って来たのである。  「あ~良かった」とホッとしたのは言うまでもないでしょう。  私は彼らの頭の上に「天使の輪」が見えた気がした。  これがヒスパニックだったら場所を変えていたでしょう。 なぜなら信用していないからなんですが。  ま、しかしこんな汚い仕事をする人がいるんですねぇ。  皆さんも気をつけましょう。    
 

Monday, January 08, 2007

楽しそー Grease の世界

新しく年が明けてやっと気になりだした新番組が出てきましたよ。 「これは見逃さずに毎週見たい」って思った新番組で、それはこの日曜日に始まった。 この新しい番組の名前は「You're the one that we want」って言って、最近よくあるリアリティーショウでした。 以前このブログで「アメリカン アイドル」について書いた事があたけど(悔しい結果でしたが)、その番組に少し似ているコンテスト番組です。 

何をコンテストするかと言うと、「Grease」って言うミュージカルのキャストを選抜するコンテスト。  ブロードウェイ ミュージカルのオーディションって私達の知らない所で必ず行われてるんだけど、それをテレビ番組としてやっちゃうって事なのだ。

Grease は1972年にミュージカルとしてスタートして人気に火がついた。  それが元で1978年に映画となって更にファンを増やした。  映画はジョン トラボルタが主役のダニー役で、オリビア ニュートン ジョンがサンディー役を務めた。  見たことある人は多いんじゃないかな。  ジョン トラボルタがロッケン ローラー 風?の不良役だった、歌あり、踊りありの青春ストーリー♪..... (画像参照)  

ミュージカルは一度クローズしたけど、Greaseファンは増える一方だった。  そして1994年に遂にミュージカルが再オープンした。  DVDの売り上げは未だに記録更新中なんだとか。  スゴイ....  この番組のコンテストは今年6月からスタートする新生Greaseの男優/女優を決めるコンテストと言うことなのだ。

日曜日に1時間半オーディションが放送された。 来週も1時間半残りのオーディションの模様が放送される予定。  オーディションにパスした人たちは「Grease アカデミー」に行く事になっているらしくて、そこで歌、踊り、セリフなどを学んで、更なるオーディションを行って行くという。  3週目から(アカデミーから)は毎週一時間の番組として放送される。   

アカデミーでは生徒の中から主役、準主役などが決められて行く予定で、最終的には6月から始まるミュージカルに出演する事が決まっている。  憧れのミュージカルに出られるかも知れないとあって、たくさんの人が応募しているようで、昨日私が見たオーディションはその半分なのかな? まぁ、ありとあらゆる ダニー と サンディー がいました。  ダニー役を狙うコンテスタントの中にはダニーの様にリーゼント ヘア スタイルで来てる人が結構いたんだけど、ジョン トラボルタ風というよりはエルビス プレスリー風になっちゃってた(笑)。

審査員の前で歌って踊るコンテスタントを見て、私も一緒になって踊りたくなりました。  やっぱりミュージカルはいいですねぇ。  しかも永遠の青春ストーリーのGreaseですから。  大分前に映画を見たんですが、もう一度借りて見たくなってきました。  楽しそうだなぁぁ。    

そして、この番組でキャストが選ばれるまでの経緯なんかも、番組を見る私達の全部知る事となるはずなので、このキャストが決まれば彼ら/彼女らが出る本ミュージカルも見るといいと思います。  6月スタートという事で、ニューヨーク、行くしかないでしょ。  日本でも放送されていたら、是非見てほしいです。  ご感想もお寄せ下さい。

  

Tuesday, January 02, 2007

2007年スタート!

皆さま、明けましておめでとうございます。  新年はどのように過ごされましたか? 初日の出に行かれたか、親戚と集まったとか、御節を食べた、初詣に出かけたなど、それぞれ思い出に残る一日だったでしょうか?

何てったって、新年第一日目ですからね、思い出に残る一日を...と言う事で、ゴディーは日頃行った事のない場所に出かけて来ました。 ヴァージニア州から友人を向かえて、元旦はサンディエゴのSeaport Village (港)と、Pacific Beach (ビーチ)、Coronardo Island (コロナド島)巡りをしてきました。  外の気温は摂氏20度と、ちょっと肌寒かったのですが、お天気が良くて最高な一日となりました。 

Seaport Village ではサンディエゴ空母博物館の、米海軍空母 Midway (ミッドウェイ号)の見学に。  この空母は終戦の年となった1945年に約90億円かけて作られたもので、1966-1970までに22万5千人の海軍艦隊員が Midway に乗り込み、軍務に就いたと言う。  それごと、まるまる博物館にしてしまった空母なんです。  お土産屋さんで「真珠湾攻撃」翌日の新聞と、終戦日の新聞のコピーがあったので買おうかなと思ったのですが、JAPの文字にムッとして、結局買いませんでした(汗)。  だいたい何なんですか、あの3文字は?  ハアァ~ン? (鼻から威嚇)  

Pacific Beach では海岸の散歩道を歩いて、周りにあるお店を見て回り、オープンテラスのレストランで、昼真っからマルガリータを飲んでいる、サンディエゴのヒッピー達にまぎれて、私たちも「サンディエゴと言ったらマルガリータ!!」と理由付けて、ガブガブ飲んだくれてしまいました。  ビーチではさすがに元旦とあってサーファーの数は少ない物の、新年の荒波に立ち向かっていた、何人かの優勢なサーファーを見学してました。(荒波/写真参照) 

コロナド島では31日と1日の両日ディナーを楽しみました。  コロナド島はリゾート地なので、良いレストラン、特にシーフードレストランが多くあります。  31日は食後にHotel Del Coronado (ホテル デル コロナド)と言う1888年に建てられた、歴史の古いホテルのバーでこれまたお決まりの「マルガリータ」を飲んでました。  周りにはここのホテルのBall Roomで行われる New Year's Eve のパーティーに参加する予定の、ドレスアップしたゴージャスご夫婦たち(ミドルエイジ様方)を、私たち凡人3人組は、ただ「ジーッ」っと見つめていました。  ちょっとほろ酔いのいい気分の私たちは、カウントダウン前には帰宅しましたが、1日の夜はこの友人ともしばらくお別れとあって、ゆっくりと会話を楽しみながら、新年を迎えた一日を締めくくりました。

2007年が更に良い年となるように、私は「今年の抱負」など立てて見ました.....
①今年はマッサージスクールを卒業しましょう!  卒業を来年に持ち越さないように、残り全て500時間のクラスを今年全部取ってしまいましょう。 ②健康を見直しましょう!  健康診断に2年も行ってません。  今年こそは診断を受けて、歯医者にも行って、歯磨きしにくい親知らずを4本とも抜いてもらいましょう。  ③転職しましょう!  目標にしている職業があります。  これは、テストにパスしたら皆さまに報告します。  ゴディーらしい職業です。  早くテストをパスして、ご報告ができるように努力いたします。  ④親孝行をしましょう!  日本に12年も帰ってません。  今年日本に里帰りをする予定ですが、今まで出来なかった親孝行を存分にしたいと思ってます。  ⑤サンディエゴに越してきて2年半、マリンスポーツをまだトライしてないので、今年の夏はボディーボードが、カヤックに挑戦しましょう!  

....と言う事で、目標も立てて皆さまに聞いていただいたので、ゴディーは今年もターボエンジン全開で突っ走って参ります。  皆さまどうぞGody's Diaryと共に、今年一年よろしくお願い致します。
Happy New Year to All of You     

Wednesday, December 27, 2006

やっぱりホリデーは楽しい

いよいよ今年も残りわずか。 皆さまのクリスマスは如何でしたか? 日本とアメリカではクリスマスの意味合いが違うので、過ごし方もまた違ったのではないでしょうか? 日本では若い男女はデートをしますよね。  それも、ちょっと奮発したデートをしていたと思いますが。  思い出します、日本でのクリスマス。  ちょうど年頃のクリスマスに彼氏がいないとなると、職場から自宅に帰るまでの電車の中で、かなり気まずい思いをした事を、昨日のように思い出します。  年頃の人たちはカップルとして所々にいて、「これからルンルンします」って感じで楽しそうだった。  同じ電車に、同じいい年頃の私は1人で帰宅する所でした。  彼氏がいないと思われるのが悔しかった私は、会社帰りにケーキ屋さんに立ち寄って、何人前かのケーキを買って、さも「これから自宅デートなの」...と言う雰囲気を演出して帰った事がありましたねぇ(涙)。  

今年の私も彼がいないが、アメリカですから、堂々と友人らとクリスマスディナーを楽しみました。  彼がいたところで、彼は彼の家族のもとに、私は私で家族と、と言うのがアメリカのクリスマスの過ごし方なので、あんまり変わらなかったでしょう。  今年は私の友人の誕生日と言う事もあって、バースデイ クリスマス ディナー となりました。  ちょっとアメリカの伝統料理ではなかったけれど、豪華な感じになったと思う。  クリスマスといったらチキンかなと思って、私はチキンを料理しました。  チキンで思い出しましたが、私は幼かった頃に、毎年のようにマミィーがケンタッキー フライド チキンのバスケットを、クリスマスディナーとして買って来ていた事を。 だから、アメリカに来た時に、アメリカの人々もケンタッキーのチキンを食べる物と勝手に思い込んでいたので、実際に食卓に並ぶ料理が違った時は、少し残念に思いました。  アメリカの家族に日本ではケンタッキーのチキンを食べる人が多いと言うと、不思議がっていました。  「何でファーストフードの鶏肉を食べるのか」と。  やっぱり宗教上、特別な日となるクリスマスにファーストフードはないですよね。 

クリスマス プレゼント は現金をもらいました。  これ、一番いいかも知れない。  好きなように使えますからね。  今年は私の家族みんな、私が春に日本に帰るのを知っているので、日本に帰ったときに使ってほしいと言って現金をくれたのだ。  なんてスイートなの?  確かに日本は何でも高いから、20万円ぐらいはすぐに飛んでしまうだろう。  そんな事は承知の沙汰だから、2年かけてちょこっとづつ貯めました。  そして、何よりのプレゼントだと思ったのは、私の幼い弟と妹からのクリスマスカードだ。  それぞれが一つずつカードを書いて送ってくれたのだ。  二人とも子供らしいぐちゃぐちゃの字ながらも、I Miss You, I Love You って書いてある。  なんてキュートなの?  しかも、クリスマス当日に電話をかけて来て、電話の向こうで 「We Wish You a Merry Christmas」を歌って下さったかわいい天使たち。  心がポカポカ暖まりましたよ。 

自分へのクリスマス プレゼントは車のタイヤと、オイル交換と、ウィンドウワイパーの交換と、車の物になりました。  どれも皆必要なものだったので、ほしくて買った訳ではなかったのが残念でしたが。  6年も乗っている今の車に、初めて新しいワイパーを取り付けました。  6年間も良くもってくれたな。  新しいワイパーの仕事っぷりを見たくて、早く雨が降らないかなーっと、雨があんまり降らないサンディエゴで願っていたら、昨日降ってくれました。  古かった今までのワイパーと違って、あまりにも綺麗に水気を払ってくれるので、痛い出費もほんの一瞬、喜びに変わりました。 生まれ変わりを信じる、根っからの仏教徒の私も思わず、「サンキュージーザス!」って感じでした。  恐るべし、クリスマスパワー。    

ディナーが終わってから友人と私の4人で、サンディエゴのポイントロマと言う住宅エリアの、クリスマス イルミネーションが綺麗な場所へ見学に行きました。  アメリカではサンクスギビングが終わったあたりから、自宅の玄関口エリアから家全体を、綺麗なライトのイルミネーションでデコレートをする人がいるのだけど、中にはしない人もいる。  だから、運転していても、デコレーションしている家と、そうでない家、デコレーションとも言えないお粗末な「ちょこっと電球」な家があったりと、かなりバラつく。  ここの家は気合が入っているなって思わせる家のデコはとても綺麗です。  

「グリンチ」って言うアメリカの映画をご覧になった事があるでしょうか?  ジム キャリーが緑色の人種役?で出ている映画です。  その映画で出てくるクリスマスデコレーションがとても綺麗なんですが、あのようにご近所中みんながデコレーションをするととても綺麗になるんでしょうが、なかなかそう言った所は無いんです。  だけど、私たちが行った場所は、10件ほどの家が皆デコレーションしていて、その一帯だけが綺麗なライトの町のようになっていたんです。  しかも、それぞれが思い思いの個性的なデコをしているので、見学している私たちも違った演出を楽しむ事ができます。  きっとそこにお住まいの人々は、次から次にやってくる見学者を楽しませる為に、毎年思考を凝らしているんでしょう。  なんて憎い演出。  この中の一件でもデコレーションをしなくなっては、「ライトタウン」って感じではなくなります。  是非来年も、再来年も私たちを楽しませてほしい。 

上写真は見学をした内の一件が飾っていた、クマのデコレーションだ。  左端はクマがスキーをしている所で、その右2匹は親子グマ。  その周りをライトのカーペットが敷き詰められている。  本当はご近所全体を写真に収めたかったのですが、私のカメラでは旨く綺麗に撮れなかったので、もっとも綺麗に見えるこの一枚をピックしました。  雰囲気を伝えることが出来ましたでしょうか? 
お正月までブログをアップする事が出来ないかも知れないので、ここで皆さまに「良い お正月を、そして、来年は皆さまにとって素晴らしい一年となるよう、サンディエゴから願っています」...とお伝えしておきます。   

Monday, December 18, 2006

繰り返してはならない歴史

秋もすっかり冬に変わってしまったサンディエゴですが、仕事の方が容赦なく忙しくなってます。  これは日系企業に勤めているから?  決算の月が日系と米系企業では違うから私だけこんなに忙しいのだ、と勝手に思っていますが、この状況はしばらく続きそうです。  しばらくニュースも見てなかったのですが、今日空いた時間を見つけて読んだ記事が一つ。  それは、ドキュメント番組 「60 minutes」のホームページでナチスの大量虐殺に関する記事でした。

この記事は、第二次世界大戦が終わって、60年もの間一般の目には触れる事の無かった、ナチスの秘密の資料がこの度公開される事となった、と言うニュースと、それに関するものでした。 これによると、ナチスはこまめに記録を管理をすると言う事で知れていたようだが、その事細かに記録された大量の資料が、ドイツ中部の Bad Arolsen と言う町に保管されていた。  その資料はファイルキャビネットに収められているが、そのキャビネットの長さはおよそ21キロにも及び、1700万人の犠牲者の資料が収められていたと言う。 犠牲者はユダヤ人だけではなく、奴隷、政治犯と、ホモセクシュアルとなっている。 

この中に、「囚人労働者が必要だ」と、1000人の労働者の貸し出しをヒトラーに頼んだ工場長が、その1000人の命を救ったとされる資料も含まれていると言う。  これは後に有名になった「シンドラーのリスト」で紹介される多数の犠牲者の内の一部 (救われた男性700人と、女性300人)だった。  これらの名簿と、アンネの日記で知られる アンネ フランク が、アムステルダム から ベルゲン まで移送された記録もそこに残っていると言う。  

中には無名とされた多数の犠牲者の資料ではあるが、処刑の方法はきちんと記載されている物もあったようだ。  その中に、1-1時間半の間の毎2分ごとに1人づつ処刑されたと思われる記録ものこっているらしく、その処刑日がヒトラーの誕生日となっていたと言う事で、 ヒトラーへの誕生日プレゼントとして殺された人々だと思われるようだ。   奇妙な記録では、シラミ(Head Lice)-髪の毛に繁殖する- に関する資料だ。  犠牲者の名前、囚人番号、見つかったシラミの数、そしてそのシラミの大きさ(大、中、小)。  私はそこまで細かく記録する彼らの器用さに関心されられた。  

こういった記録も驚くが、一番ショックを受けるのは命が助かった犠牲者の体験談だ。  この番組では、あと一年で資料が一般公開される前に、3人の犠牲者をこの公開前の資料館に招待して、彼らの名前を調べて見た。 その内の1人、(当時14歳)の名前が移動リストの中に見つかった。  リストによると50人ほどがDoraと言う軍備製作工場への移動を予定されていた。  Doraに送られた人はほぼ全員殺されたらしいが、50人の名前の内、2人と48人の名前の間を1本線が入っていて、2つに分けられていた。  その2人の内の1人が今回招待された男性だ。  この1本線によって分けられた2人の命が助かった、と言う事が今回初めて分った。 

もう1人は当時13歳で、彼の両親がBuchenwald へ移送されて殺されている。  息子であるその彼も Buchenwald への移送書に自らサインしている資料が見つかった。  そこに「66」と書かれたカードがあった。  本人が当時収容されていた場所が 「ブロック66」と言うキャンプ場内の場所(多分倉庫のような所)で、そこに1000人近くの人が収容されていた。  彼が覚えている事は、ブロックとブロックの間には穴が掘られていて、そこに人々は排泄物(便)をためていた。  ブロックの担当マネージャーが死にかけている人を見つけては、その汚物がたまった穴にまだ息をしている人々を投げ入れて、そこで生き絶えさせていたと言う。 何て残酷なんでしょう。

私はこれまでに何度と無く、ワシントンDCにある「ホロコースト博物館」、ナチスによるユダヤ人大量虐殺に関する博物館、に行った経験がある。  そこには戦争中の虐殺行為までに至るドイツの歴史と、犠牲者に関する資料が豊富に展示してある。  展示写真も残酷ながら、実際にユダヤ人から処刑前に没収した大量の靴があり、その匂いが生なましかったり、刈られた髪が袋の中に詰め込まれていて、見ていてとても悲しくなった。  人体実験の映像(窒息死)も紹介されているのだけど、人間っていとも簡単に死んでしまうんだ、と言う事も知ることとなった。  逆に「シンドラーのリスト」や、杉原千畝さんの「命のビザ」を読んで感動もした。  

でも、こう言った歴史は見るに見かねるけど、戦争を知らない後世の私たちは、やっぱりこう言う資料や写真を見ないと事の重大さは分らないと思うし、 事実も経験者から聞かないと、その体験の恐ろしさも十分に伝わらないと思う。  この博物館で以前私は「レイプ オブ 南京」と言う、日本軍の残虐行為に関した本の出版記念の公演を聞きに行った事がある。 本も読んだけど、行われた残虐行為や、レイプに関してとても反省させられた。  戦争は悲しい結果しか出さないのだと言う事を、世界中の人にも知ってほしいと、改めて思いました。  ブッシュ大統領も行くべきだと思う。  皆さまもDCに行かれるチャンスがあれば、「ホロコースト」にもお立ち寄りください。  早く行って並ばないとその日のチケットは売切れてしまいます。  

www.ushmm.org
博物館ホームページ

http://www.cbsnews.com/stories/2006/12/14/60minutes/main2267927.shtml
読んだ記事です

           

Thursday, December 07, 2006

この先の進化論

12月7日のワシントンポストに、またもやE-Coli(イコラ)汚染ニュースが出ていた。  私は先月「食生活の危機?」と言うトピックでこれに関するブログを書いたばかりだった。  その時はカリフォルニアのほうれん草やレタスからボスツリヌ菌が発見されたと言うものだったが、今回は100確かではないが「ねぎ」が怪しいらしい。  イコラ感染した人は5人で、皆入院中らしい。  これら5人に関連している事は、5人ともファーストフード レストラン チェーンの「Taco Bell」(タコベル)と言う、メキシカン料理のレストランだ。  日本では“タコス”と呼ばれている食べ物などを売っている。  昨日ケーン アサダ(ステーキ タコ)を食べた私が凍り付いてしまった事は、言うまでもない事である。 

このタコスも、それ以外のメキシカン料理のほとんどに入っている火を通していない野菜は、レタス、トマト、玉ねぎ、そしてネギである。  だから、必ずしもネギが100%犯人とは限らない。  レタスは先月既にイコラ汚染のニュースで出たものだから、細心の注意を払ったはずだから、レタスがイコラの原因と言うのは考えにくい。  でも、レタスが犯人だったら前回の経験がまったく生かされてない...と言うより 「ま、いっか」 と言ういい加減さがうかがい知れて、逆に関心させられてしまうかも知れない。  オフシーズンに出回るネギの多くがメキシコ産と言う事なので、メキシコ関係のお料理を扱うレストランは特に要注意だ。  このポストの記事に、2003年にメキシコ産のネギが原因でA型肝炎にかかった4人が死亡して、600人が下痢や発熱に悩まされたと出ていた。  このときのネギは、これまたメキシコ料理が出される「Chi-Chi’s」で出されたものだったらしい。 

イコラとはまったく関係ないけど、同日のポストにGM Food (遺伝子組み替え食品)に付いての記事も出ていた。  Genetically Engineered (GM)、Generically Altered、 Biotech Food、Gene-Altered、 Gene-Modified...と色々な呼び方があるが、これは全部遺伝子組み替え食品のことである。  今のアメリカではこれらGMフードとクローン食品が、スーパーマーケットに仮面をかぶって売られているのである。  私個人的にはGMフードは食べたいとは思わない。  人体にどのように影響するのか、そして、この先に起こる(想定)生態の進化がどのように進んでいくのか、誰も分らないから怖いのである。  今のアメリカの法律では、「GMフード」と食品のラベルに記載しなくても良いとされている。  だから、どの食品がGMなのかは誰も知るよしがないのだ。  ひょっとしたらスーパーの店員は知っているかも知れない。  野菜が出荷元の名前が箱かどこかに表示されていれば、GMを作る会社は決まっているから予測はつく。 

どうしてもGMフードを避けたいと言う人は、値段が高いが、全米にある(ないところもある)Whole Foods Market (昔 Fresh Field と言う名前だった)オーガニック専門スーパーマーケットで買うしかないでしょう。  ここは徹底的にオーガニックのみを発売していて、GMフードと戦い続けている安心スーパーです。  でも、一つ問題が。  オーガニックの穀物にGMが混ざっている可能性もあるらしい。  いわゆるGM汚染です。  しかも、オーガニックしか食べないとしているひとでも、例えば寿司をジャパニーズレストランで食べるとしよう。  お寿司を食べる時は必ずお醤油に付けて食べる。  このお醤油は大豆から出来ている。  アメリカの89%の大豆はGMである。  ....と言う事は、GM醤油に付けて食べている可能性が高い。  だから、ほとんどのアメリカ人は知らずしらずのうちに、GMフードを日ごろから口にしていると言うことになる。    

私はGMフードは知っていれば食べないけど、知るよしが無いのでしょうがなく食べている(...であろう)。  でも、GMかそうでないとは別にして、牛乳だけはオーガニックを飲みたいと思っている。  アメリカでは牛乳の大量生産のためにホルモン注射を牛に注入して、ミルクをもっと出させているのだけど、これが発ガン性率が高いと言われている。  私が通ったヴァージニアの大学の教授も、カナダとアメリカ産の牛乳には気を付けろ、と言っていた。  だから私はそれ以来教授の言う事を聞いて、気を付けている所である。  実はこれにも罠があるのであります。  私の好きなスターバックスコーヒーで果たしてオーガニックであろうか?  健康に気遣って「大豆ミルクにして下さい」と言う人もいるが、フフフフフッ、それはGM.....ってな感じだろう。  

どんなに気遣っても避けられないこれらの環境。  一番気になるのは自然でないこれらの食品を食べつづけて起こるこの先の進化論だ。  最近分った事だけど、Splender(スプレンダー)と言うアーティフィシアルの砂糖(ダイエットシュガー)は砂糖とクロリンガス(塩素ガス)から出来ているということが分って、それを毎日のようにコーヒーに入れていた私と、友人の共通点は「オナラが臭くなること」であった。  私は慢性の便秘症なので、それが原因過渡思って「大腸洗浄」にまで行ったのだが、どうやらこのスプレンダーが原因だったようだ。  確かに、使用をストップしてから(異常な)臭さは無くなった。  こう言う身近なところで、既に変化が起こっているのだから、この先色々と起こると睨んでいる。  私がお金持ちになった暁には、是非お庭で野菜畑を作りましょ。  

*写真は前々回と、前回にレシピを紹介したサンクスギビングのディナー(召し上がり前)です。  真中(下)から右上がりに、バターコーン、ハニーベイクドのハム、ローストチキン、(かかっているのはクランベリーソース)、ベイクド スイート ポテト、 グリーンビーンズ キャセロール。  さて、この中でGMフードはどれでしょうか?  可能性があるとすればコーンとスイートポテトです。  あー美味しかったな。  毒があるものは美味しいのですね。