メモリアルデイ
5月29日はメモリアルデイと言うアメリカの祭日です。金曜日の今日から既に気分は祭日一色で、仕事どころの騒ぎではありません。何よりも月曜日入れて3日間も休みがある上に、火曜日の学校までお休みなので、おまけをもらって得した気分です。祭日って特に何をするでもないとしても、何でこんなにスペシャルな気分になるんでしょうか?しかも今回の祭日のメモリアルデイとは、日本語にすると"戦没将兵記念日"と言って、国のために戦争に行き、返らぬ人となった人たちの名誉を称えるとともに、敬意を示す、どちらかと言うと、しんみりとした雰囲気がふさわしい...はずの祭日です。でも、ここはアメリカ、しんみりは戦没者の墓前や慰霊碑の前だけで、あとは明るく名誉を称えて、祭日を楽しみましょう!...と言う感じで行います。
メモリアルデイは元々デコレーションデイと呼ばれていて、南北戦争でなくなったユニオン軍(北)とコンフェデレート軍(南)の戦死者を称えようと、それぞれの墓の前に花を飾る(デコレーション)事から始まったと言うこと。早く始めたのはニューヨークのWaterlooが1866年から。これを1966年にジョンソン元大統領が正式に認めています。その後1868年に陸軍総長ジョン A. ローガンの指令によって、全米の国立墓地でメモリアルイベントが行われ始めました。イベントと言っても、当時はやっぱり花を飾って、黙とうをすると言った事が主でした。同じ年、陸軍将軍のジェームス ガーフィールド(後の20代目大統領/リンカーンの次に暗殺された大統領です)がヴァージニアのアーリントン国立墓地で正式なズピーチを行ったあと、5千人の参加者と2万個の墓前に、アメリカの国旗を飾りました。これが初めてで、近年テレビでよく見るアーリントン墓地前の小さいアメリカの国旗がそれです。138年間も続けられていた事だったんですね。祭日だけのこととは言え、いくつもの、あの小さなアメリカの国旗を目の前にすると、何だかとても感無量になります。国を挙げて戦死者に敬意を示してる事、しかも、国立墓地なので、そこに埋葬されている戦死者の墓は、一生国に守られているのですから、非常に名誉な事ですよね。
メモリアルデイが祭日になったのは、1971年の議会で議決されてからです。今では墓前に花を添える以外に、色々なイベントが各地で行われてます。国を挙げて行われるのは、アーリントン国立墓地(ペンタゴン前にあります)の無名戦死の墓の前で大統領、もしくは副大統領によるスピーチと黙とうのセレモニーが行われます。この時多くの戦死者の身内が参加します。この後、ベトナム戦没者慰霊碑や朝鮮戦争慰霊碑、第2次世界大戦記念碑で、戦死者の思い出に浸ったり、中には亡くなった人を思い出して、悲しみのあまり涙する人も(写真)。あの写真、何だか切なくてぐっと来ますね。涙はここまで。
あの写真の男性も含めて、退役軍人やその家族は、実はハーレイと言うバイクでワシントンDCに全米から集まっていて、5千人以上に上る彼らによるハーレイ・パレードが行われます。
ちょとした暴走族みたいです(笑)。でも、これがカッコよくて、平和に行われるパレードです。ちょっと不良なおじいちゃんたちが多くて、中にはお孫さんを後ろに乗せて走っている人もいます。周りでパレードを見学する一般者は「ヒューヒュー」口笛を吹きながらパレードを盛り上げます。あのヒューヒューがアメリカですよね。これがとても楽しい。 私は今はカリフォルニアに住んでいるので、DCにちょっとドライブで....って出来ないのが残念だけど、また行きたいなと思っています。DCやどの国立墓地にも行かないという人は、アメリカの祭日には欠かせないBBQ(バーベキュー)のパーティーなどして、祭日を楽しみましょう。
2 Comments:
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