Gody's Diary

Tuesday, May 16, 2006

テクノロジーは法律よりも進化が早い

これは、5月11日のワシントンポストの記事に書いてあった一語だった。テクノロジーの進化と言うのはめざましく早くて、次から次へと新たな分野が開拓されていく。でも正直言って付いていけてないのは私だけではないだろう。私は自慢ではないけれど、プレイステーション(Sony)と言ったコンピューターゲームが出来ない。と言うか、買った事がない。始まりはファミコンって言って回りのクラスメイトが"スーパーマリオブラザーズ"とか"ドンキーコング"など狂ったように毎日やっていた頃でさえ持った事がない。持った事があるのはただ一つ。当時ゲームウォッチって言うゲームボーイみたいな物があって、私が唯一親に買ってもらったのは「Dr.スランプ アラレちゃんの、うんちゃ ばいちゃ ゲーム」だった。懐かしい(涙)。後にも先にもそれ一つだった。日本で携帯(ピッチって言った?)が一般的に使われるようになる前にアメリカに来てしまったので、日本の携帯電話の進化の早さには当然付いて行けなかった訳で、シンプルなアメリカの携帯電話の利用が精一杯って感じだ。日本からのお客様が見せてくれた携帯電話が鳴ったとき、小波の音だったのも感動した。あー、癒される~って感じ。
日本では携帯財布で支払って、アメリカ(まだ一部)ではバイオID (指紋)で買い物をする。どうなっているのか?やっぱり付いて行けない。

それでもテクノロジー音痴の私は、サイエンスの進化をいつでも両手を広げて受け入れる気持ちでいる。使えなかったとしても、導入賛成派なのだ。ことさらそれが世の中に役立つ物ならば。この5月11日のワシントンポストで紹介していたテクノロジーは、犯罪者を突き止めるのに役立つDNAフィンガープリントというもの。DNAは解明されているし、フィンガープリント(指紋)もだいぶ前から使ってるものだけど、これらを利用して、今までの実例から未解決事件の解決できると言う事が分かった。犯罪が起こった時点で、警察側は事件現場などから証拠収集をする。この中からDNAサンプルを入手する事がある。それをもちろん保存するわけだけど、このDNAが後から非常に役立つのだ。

では、ある事件の犯人"太郎さん"のDNAを入手し記録を保存しておいたとする。で15年後まったく関係ない所で別の事件が起こった。そこから犯人と思われる人物"次郎さん"のDNAを手にした。これに出てくるDNAの結果からパーフェクトマッチは見つからなかった。でもDNAパターンが前科がある"太郎さん"のものと非常に似ていると言う結果が出てきた。でも、真犯人"次郎さん"のDNAと指紋が前科が無かったために、警察の持つ記録から犯人を突き止めることはできない。そんな時こそDNAパターンが似ていると言う"太郎さん"こそが、犯人を突き止める鍵になるのだ。DNAパターンが似ていると言うことは、太郎さんは真犯人の身内や親戚だったりするらしい。太郎さんと次郎さんは叔父と甥の関係。太郎さんは前科があって警察側も彼のDNAの記録を持っていた。その彼のDNAと今回の犯人のDNAが似ていると分かった時点で、警察は前科がない彼の家族や身内のDNAを手にさえ入れれば、その中から犯人を突き止めることができると言うものだった。

最近の調べで、犯罪を犯した人の身内から犯罪者が生まれやすいということ。血は争えないと言う言葉が当てはまることになる。イギリスでは犯罪者の身内からDNAサンプルを積極的に入手しているらしいが、アメリカにはBill Of Rights(人権尊重の法律)がある。犯罪を犯したと言う証拠が十分でないとDNAサンプルを強要するわけには行かない。これに関する法律を定める事によって未解決の事件が解決できるのであれば、私は進んでDNAを提出したい。この世で知らぬ振りで生きている放し飼い状態の犯罪者が、いつまでも自由に暮らす日を終わらせたいと願ってやまない。

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