Gody's Diary

Thursday, August 10, 2006

経済状況に追いつけない

住みたいところが見つかった旅シリーズを今日は休憩して、今週のオンラインニューズウィークに載っていた記事について、思うところがあったので書いてみよう。記事の内容はアメリカ中産階級層の借金事情についてだった。 興味をそそられたのはやっぱり私にも借金はある。一時期生活が非常に苦しくて、借金が一気に増えたことがある。

ちょうど2001年の9月11日(ナインイレブン)の飛行機テロがあった後だった。私が当時働いていた会社もテロの影響をひどく受けた。まず、会社員の私は週休2日から、週休3日にさせられた。 もちろん、お給料もそれなりに減らされた。 私は当時その会社の中では一番の新入りだったので、お給料も初任給で安かった。そのお給料でも普通に暮らすのが大変だった。そんな中、一ヶ月の給料が減らされたものだから、人並みの生活をするなんて到底かなわぬ夢な状態だったし、毎月の生活にかかる全ての支払い(家賃/光熱費/食費)をやりくりするのが大変だった。食費や洗濯にかかるランドリー費、交通費、ガソリンなどは全てクレジットカードで支払っていた。私が働いていたその会社は社長が日本人なので、当然お給料も月に一度。**アメリカでは週に1度か、2週間に1度が普通** 

まず、お給料をもらって家賃と光熱費、車のローンを支払う。それだけで既に4分の3が出て行った。残りは食費や生活に必要なもの(ガソリン/ランドリー代含む)の支払いなんだけど、お給料の残りの4分の1でまかなえるはずがなかった。支払える分は支払ったけど、残りは「お給料が元に戻った時に払えるわね」と後伸ばしになっていた。減給も1年ほど続いたので、気が付いた時は2400ドルも"後回し"のつけがたまっていたし、その上歯の治療に2000ドルを取られて、合計4400ドル。まで膨れ上がった。車のローンも入れると19400ドルになる。 こんなに借金を人生で作ったことがなかった私は、何だかこの先私の人生どうなって行くんだろうと不安になって、怖くて仕方がなかった。

今思うと、私のボスは私を首にするよりも減給で繋ぎ止めていたんだけど、そうではなくて、初めから首にしてもらっていた方がよっぽど良かったなと。減給の間アルバイトも考えたけど、週に3日だけ来てくださいって言うアルバイト先は見つからなかった。夜レストランで...とも思ったけど、仕事が遅くなったときは、アルバイトの為に早退(5時キッカリ)させてくれるボスではなかったから、夜もむり。となると、結局我慢するしかなかった。会社を辞めようかな....と思った時に限ってボスが「もうそろそろ(ビジネスが)戻りそうだな」と期待させる。それの繰り返しだった。あ~、私はなんてバカだったんだろう!

ニューズウィークの記事を読んで、これは私だけに起こる事ではないと言うのがわかる。中産階級層は皆同じように借金を抱えている。記事によると、アメリカ人は自分たたちが稼ぐよりも多くの借金を抱えていると注意している(支払える額をはるかに超える金額を借りている)。連邦準備制度理事会によるとアメリカ人の借金は史上最高の2.17Trillionドル(200兆円上回る)になる。準理事会はこの2年間に住宅ローンの利息を上げつづけて、住宅マーケットのスロー化を計ろうと試みていた。にもかかわらず、アメリカ人は高利息で借金をしてまで家を買いつづけた。だから今支払いが出来なくなって、家を売りに出している人が多くいる。アメリカ市民の借金の原因に中産階級層の出遅れがある。出遅れと言うのは、ここ5年で平均の給料が下がったにもかかわらず、大学の学費、医療費、ガソリン、クレジットカードやその他の住宅ローンなどの利息などは上がりつづけた。当然お給料で支払いをまかなえなくなるし、それに追いつく事ができない...と言う意味。私のパターンと同じだ。でも破産申告をしたい人なんてどこにいる? 家族の誰かを働きに出せばいいっていっても、このアメリカでは男女は皆働く。 
ニューズウィークで提案していたのはローンの支払いの利息についてもっと勉強をする事によって、利息を安く支払う事ができたりするのでそれをする。それと、給料を上げる。 どうやって? 会社はお給料を上げるお金はあるはず。 でも、簡単に上げてくれるはずがない。そう言う場合は社員がユニオン(労働組合)に加入する。労働条件は厳しくなるが、会社はお給料を上げずにはいられなくなる。....と言う事だった。 うーん、日経企業に勤める私には出来ないな。私が今後悔していることは、私がもう少し若ければアメリカの軍で働きたかった。なんと言っても軍の手当てが最高にいい。これに付いては今度書きます。 私は一度アメリカ市民権をりようして、陸軍の入団テストを受けた事がある。もちろん学費を軍に払ってもらえるって言う事が魅力だったので、それ狙い。日本で育った私には英語のテストをパスする事はできなかった。あ~残念。

働けど、働けどなお我暮らし楽にならさりじっと手をみる.....何処かで聞いたことのある詩がぴったりのアメリカンな私でした。皆さんはどう生活をやりくりしてますか?

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