Gody's Diary

Wednesday, May 31, 2006

レッド戦略ありうるかな...

以前、移民法案の賛成について書いたことがある。この法案が上院を通過して、これからのアメリカがどう変わるかを考えてみた。実際に、アメリカの議員たちも、一般の私たちもいったい何が変わって、どう言う結果が待っているのか、はっきり言ってさっぱりわかっていない。メディアもそれについては、いっさい報道してないので、大統領と、彼のキャビネットしか分かっていないのであろう。きっと何らかの企みはあるだろうが、一番大事なのは、国にとってどう良くなっていくのか...である。

今考えられているのは、2050年までに、移民の数が20-40ミリオン(2-4千万人)まで増加すると考えられている。この増加が景気に反映されるか?これが問題で、CBOの推定では、アメリカ経済は0.1パーセントの増加を見込んでいる。うーん、ちょっと少ない気がするけど、あくまでも推測だし、大統領自身が何の発表もしていないのだから、これぐらいしか推測できない...が、Agent Gody (FBI Agentみたいに、Gody捜査官と呼んでください)は、その先を(勝手に)読んで見た。

今現在のブッシュ政権の評判を考えると、次の選挙では民主党が圧勝する可能性が強い。それを考えて、移民の人たちにも期間限定の労働ビサを出しますよ、と言ってヒスパニック系の投票を勝ち取りたい事はミエミエだ。労働ビサさえ手にすれば、グリーンカード(永住権)の申請がしやすくなるのは、どんな移民だって分かっている事だ。だから、それほしさに飛びつくヒスパニック市民の投票はいただけるだろう。としても、実はこの法案は、それだけではなくとても奥が深いと睨んでいる。ここはアメリカですよ。アメリカの作戦は先をよーく考えているはずだ。かつての日本が、オレンジ戦略にまんまと引っかかったように、レッド戦略なるものが存在するのではないだろうか?アメリカはとにかくお金が大好きな国である。お金さえ払えばハッピーな国だ。グリーンカードや市民権を手にしたものは、税金を払わなければならない。今まで税金を払わなかった違法移民が税金を払えば、連邦予算は一気に潤う。わたし的には、連邦予算が潤うのはいい事だと思っている。意味ある使い方をしてほしいと思っている。

それから、違法移民は個人業のオーナーからは、安く雇える便利な労働者になっている。彼らがもらう給料ではアメリカ市民が働いてくれない。...というより、法律で一人1時間最低6ドル(州による)を支払う義務がある。これを無視して、安く働く違法移民がオーナーにとっては大変助かる存在だ。でも、Agent Godyは考えた。違法移民が違法移民でなくなったら、税金は払わなければならない(ビサにもよる)、そうすると安い給料では働けなくなる。そうなると、同じ自給を支払わなければならなくなったオーナーは、果たしてヒスパニックをあえて雇うだろうか?アメリカ人を雇っても良くなる訳だ。これはアメリカ市民にも喜ばれるだろう。雇用率があがる。雇ってもらえなくなるぐらいなら、違法でアメリカに入って来るしかなくなる.....が、国境の警備は厳しくなって行く。そう簡単に以前のようにはアメリカに入って来れない。仕事がしたければ、法律上堂々と入国し、税金を払いながら働くしかなくなるし、ビサ申請費もかかってくる。

アメリカにとっては、テロリストとの戦いも終わっていない。外国人による犯罪もなくすため、外国人の素性も把握したいところである。今現在は外国人は写真、指紋、これから目紋を提出する義務がある。実際免許証の申請にも、これらを提出しなければならなくなってきている。メキシコ近くに住む私は、人攫いを非常に恐れている。サンディエゴで誘拐された女性は、サンディエゴの砂漠か、メキシコに連れて行かれ、買収宿で働かされる。これもなくなれば、安全に暮らせる。私にとても大事な事である。

選挙の票を稼ぐ、税金を払わせ国家予算を増やせて、アメリカ市民の雇用率もあがり、外国人の素性を把握し、犯罪を減らせるなら、国にとってはいい事だらけではないか....  うーん、でも従業員の自給が上がると、市場の商品価格が上がるかな?それは、最初からそうあるべきだったとして、目をつぶろう。Agent Godyはエコノミストではないので、経済予測は出来ないが、アメリカの狙い目はこんな物では無いかと睨んでいる。皆さんはどう思われますか? 

1 Comments:

Anonymous Anonymous said...

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6:04 PM  

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