Gody's Diary

Monday, June 05, 2006

誰か私の両親になってください -Part 1-

家族と幸せな生活が送れる事を夢見る...そんな両親のいない子供たちがこのアメリカにも多くいるんです。私は比較的に、アメリカ人は子供が好きな人種だと思っています。養子をほしがる子供のいない夫婦は山のようにいます。私の父も子供(私)がいるにもかかわらず、私の妹をブルガリアから養女として迎えました。毎日のように養子縁組が行われていますが、養子縁組の手続きを行う夫婦は後を絶ちません。縁組にはかなりの時間がかかります。やはり、養子を引き取るには最後まで責任を持って育てる必要があります。施設のほうも、引き取り手(両親)がちょっとした理由から、子供を施設に送り返したり、子供を捨てたりしないように、かなり両親について調査します。一番大事なのは、犯罪暦がないかと、経済的に余裕があるか。あと、離婚暦も参考にするそうです。お金もかなりかかるそうです。こんな面倒なプロセスを行ってまで、今か、今かと、養子が迎えられる事を心待ちにしている人が多いんです。ほとんどの子供がロシアや中国からやって来ます。今アメリカで子供連れの家族を見る時、白人の両親なのに、子供が黒人だったり、アジア人だったりするのはこのためです。プロゴルファーのタイガーウッズが良い例ですね。彼のご両親は白人です。ハリウッドからだと、アンジェリーナ ジョリーが2人の養子を引き取っているのが有名ですよね。これら養子として迎えられる子供は5歳以下がほとんどです。小さければ小さいほど養子として好まれます。小さいほうがご両親の好きなように教育していく事ができます。あと、両親とのフィーリングも重視されるので、大きくなって行くと、性格もだんだんと決まってきます。そうすると、ご両親との性格が合う、会わないが出てきたり、生活の習慣の改善が難しくなったりします。そういった意味で、逆に大きくなった子供は、なかなか引き取り手がないんです。たびたびテレビで取り上げられていますが、大きくなった子供に引き取り手がないのは大人(子供の親)の責任です。

一方で養子縁組とは違ってFoster Family(一時的に一緒に暮らしてくれる家族)というのがあります。養子...のほうは本当の息子/娘として育てることですが、Fosterは子供の置かれる状況によって一時的であったり、ともすれば一生子供たちを安全に育ててくれる仮の家族の事です。もちろん、Foster Familyにもある程度の調査が入りますし、筆記試験などもあります。両親が不慮の事故で亡くなる等の理由で、親なしや、孤児になる子供がいることは仕方ありません。ですが、施設に引き取られる子供たちのほとんどが、親の身勝手な理由から孤児になっているんです。ABCニュースで取り上げられていた子供たちは、親が麻薬中毒で親業を怠るとか、お金がない理由で学校に行かさないとか、アルコール中毒で暴力をふるうとか、親が子供をレイプするや、刑務所に入っていて育てられないとかが多いんです。この状況から州が親から子供を引き離す判断をし、子供を施設にあずけ、Foster Familyをさがします。親の状況が改善されれば、子供を親元に戻す事もあります。

ある男の子の場合、は両親を早く亡くして、Foster Familyに預けられました。Fosterになって州から援助をもらう事だけを目的としていたので、その男の子を引き受けてから、ろくに食べさす事もなく、ほぼ、ほったらかしにされていました。この子が食べ物を求めて、ゴミ箱をあさっている所を、近所の人が通報し、Fosterは逮捕され、禁固7年を言い渡されました。もちろん、生活をリポートしていた施設の調査委員は、この子が危ない目にあっていたことを、見抜けなかったとして、訴えられました。この子は暴力を振るわれる事があって、お仕置きが怖くて「お腹がすいた」と言えなかった...という事。でも今は新しいFosterが見つかり、その家族と幸せに暮らしています。本当にやさしいご両親のようで、彼と、彼の兄弟まとめて3人引き取ったそうです。彼の新しい人生がすばらしい物になるように、嫌な過去を捨てる意味で名前も変えたそうです。でも、こう言う怖い経験がトラウマとなっているらしく、まるで明日食べ物にありつけないかのように、すごい勢いで食事を食べるそうです。新しい両親は「なくならないから、ゆっくり食べなさい。明日も、あさっても残っているんだから、安心して好きなだけ食べなさい」と言っているそうですが、経験からなる癖は抜けないようです。でも、憧れの幸せな家族が自分の物になって、本当に良かったですよね。彼の場合は良いケースです。でも、孤児みんなが彼のように幸せになれるとは限らないんです。

私が一番かわいそうだと思った女の子のストーリーがあります。続きは後日書きます。

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