Gody's Diary

Friday, June 09, 2006

誰か私の両親になって下さい -Part 2-

私がかわいそうだと思った女の子は、ABCニュースで紹介されました。
その子の名前はSummer(サミア)ちゃん、11歳。彼女もまた、精神的に、性的に虐待された犠牲者のひとりで、今現在 The Euphrasia Program と言う施設に預けられている。彼女の母親は薬物を使用していて、頻繁にボーイフレンドを家に招いていた。彼女が育った家は、水も通ってない、役割を果たさないトイレとシャワーが付いていて、色んな虫までも寄生している、衛生的に良くない家で育った。彼女が施設に初めて送られたとき、耳の中に何匹ものゴキブリが詰め込まれていた。かなり耳の奥まで詰められていたため、手術で取り出すしかなかった。サミアが6歳になるまでに、彼女は母親が連れて来るボーイフレンドから、頻繁に性的虐待を受けていた。この、性的虐待の経験が、彼女を幼稚にし、正しい性の表現を出来なくさせてしまった。母親とボーイフレンドは、まだ幼い彼女の目の前でSEXを行っていた為に、サミアは性に対して、歪んだ思想が植え付けられてしまった。彼女が入っている施設は、性虐待などの犠牲となった子供たちを、専門にケアする施設だ。サミアは6歳から、今年11歳になるまでに、5つのFoster Familiesに移り住んだ。

2年前に彼女を迎え入れたFoster Familyのご夫婦は、彼女の不適切な振る舞いに手を上げ、サミアと暮らす事を一度降参してしまった。このご夫婦には子供と孫がいる。サミアがどう言う事情で、施設に送られてきたのか、そして、彼女が今置かれている状況を、全て把握しての受け入れだった。ところが、彼らの孫の前で、ストリップダンスとも取れる踊りをしている所を目撃したり、子供たちや大人の前でも、誤った性表現をして見せたりしていた。ご夫婦は孫らに悪影響を与えてはならないと思い、サミアを施設に送り返したのだった。でも、夫婦は今でも、時々サミアに会いに、施設を訪れる。彼らは、サミアと再び一緒に暮らすことを諦めてはいない半面、彼女のことを100%信用できずにいた。サミアも「孫の前で間違った行動をしないと約束できるか?」とご夫婦の質問に、「まだ分からない、自信ない」と返事をしていた。サミア自身も良い子になって、ご夫婦の元に早く返って、また一緒に暮らせる日が来るように、良い子でいることを心がけていて、希望を捨ててはいない。

番組ではこのようにサミアのストーリーを紹介していた。私個人的には、彼女の母親(テレビで涙ながらに語っていた)はサミアの人生をことごとく台無しにしたと思う。心の病は一生治すことは出来ないと思っているからだ。彼女の場合は、年齢が11歳だけど、行動や考え方はもっと幼稚である。これはもちろん過去の経験が、彼女をそうさせた訳だけど、幼稚さはそう簡単に治る物ではない。サミアと、その他同じような経験をして、施設に送られた子供たちも、心に受けた傷が大きく、犠牲者から加害者になる事も多いとか。例えば、暴力を受けた子は、施設の従業員に暴力を振るうなどがある。自分たちがされたように、また、他人にも同じ事をしてしまうのである。この番組を見て、彼女を引き取ろうと真剣に思った人たちが、いっぱい出たそうだ。夫婦で真剣に、何度も話し合ったと言う人ばかりだ。これは、とてもいい事だと思う。それだけ、多くの人が共感を受けて、かわいそうな境遇の子供たちを、真剣に助けてあげたいと思ったのだ。
でも、私はこれら引き取りたいと名乗り出てくる夫婦も、いつかはギブアップすると思っている。それだけ、心の病を持つサミアのような子供は、まともに生きることは出来ないと思っているからだ。

それでも、サミアを引き取りたいと思う人たちは、ここに気をつけなければならない。まず、夫婦に子供がいない事。やはり、同じ事が起こらないためである。子供に悪影響を与える振る舞いは、また必ず起こす。それから、引き取る夫婦の愛は、どんな事があってもゆるぎない物である自身があること。サミアのような経験をもつ子供は(今回は女の子の例え)、ご夫婦の旦那様と性関係になる可能性がある。彼女には悪気がまったくないんです。だた、頭の中で性に関して正しい事と、正しくない事の区別が出来ないために、こう言ったことが起きたりする事があるんです。普通の人が彼女のような生き様を目撃した時、彼女を軽視するだろうし、恨んだりする事もあるだろう。でも、ここで一番悪いのは、彼女の母親です。これからやってくるだろう、サミアの波乱の人生は、全部母親のせいです。一つの経験が、一生を台無しにするんです。あと、ここまでひどくはないですが、他人を中傷するような発言をする人もいます。たとえば、「貴方の髪の毛はギトギト油っぽくて、綺麗ではないですね」と言ったとしよう。この言葉に傷つかない人はいない。この一言がコンプレックスになる。このコンプレックスも精神的ダメージが大きくて、一生、言われた人の人生に付きまといます。こう考えた時、精神的な虐待(性的虐待からなるダメージは特に)というのは、目に見えなくて分かりづらいけど、窃盗よりも、ずっと重くて残酷な犯罪だと思うのです。サミアの母親のような人には、サミアが背負うだけ同じほどの、罪を一生かけて償うべきだと思う。彼女をテレビでみて、とてもかわいそうと思ったのは、彼女のこれからの人生を考えたからです。Foster Familyから親元へ戻る人もいますが、暴力、レイプ犯の親元へは、何があっても戻すべきでは無いと思います。皆さんは、どう思われますか?

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