Gody's Diary

Wednesday, September 06, 2006

世界一のクロコダイル ハンター

9月4日のニュースで世界的に有名な動物愛好家でもあり、オーストラリア動物園の経営者でもあるスティーブ アーウィン (Stive Irwin)44歳が亡くなったとニュースされた。 私は最近やけに涙もろく、彼の死のニュースを聞いて、とても落ち込んでしまった。 スティーブはオーストラリアはもちろん、イギリスでも彼のテレビ番組が放送されていて、とても人気があったようだ。 アメリカではDiscoveryチャンネル(教育チャンネル)系列のアニマルプラネット(Animal Plannet)、と言う24時間動物に関する番組だけ放送するチャンネルがあるのだけど、そのチャンネルで"クロコダイル ハンター" (Crocodile Hunter)と言う彼の番組があった。だからスティーブはクロコダイル ハンターと呼ばれていた。 クロコダイルはワニと言う意味で、ハンターは狩人...となる。 でも、ワニを捕まえて食べてしまおうとか、ワニの皮を売りさばいてしまう狩人ではない。 ワニを保護する狩人なのだ。

 日本では番組のクロコダイル・ハンター(Crocodile Hunter)はやっていたのだろうか? スティーブは日本のムツゴロウさんに負けない動物愛好家で、ムツゴロウさんよりも危険な動物と無茶な接触を楽しむところがあった。スティーブは特にワニ、蛇、クモ、そしてサソリといった危険で毒なんかも持つ生き物が大好きで、探検ドキュメンタリー収録中にこれらの動物を見つけると、誰よりも目を輝かせて「Isn't she a beauty?/(その生き物に対して)彼女は美しいよね?」と、オーストラリア人訛りのアクセントを効かせた言い方で、興奮するのが有名だった。そして、テレビに出るときも、プライベートでも、ほとんど日常はサファリ探検のようなカーキ色のコスチュームに、ハイキングブーツの出で立ちで、それか彼のトレードマークだった(写真)。 彼の両親がオーストラリア動物園の経営者だったので、スティーブはこの動物園で野生動物と一緒に育った。 だから、危険なワニの扱いも、蛇の捕まえ方も、朝飯前って感じでなれた物だった。 

スティーブの番組ではワニとの接触がとても多かったんだけど、番組中ワニを捕まえて、檻の中に入れて、その檻を別のところに移動して、入ったワニを安全な場所で開放する、と言うことを良くやっていた。 これが見ていると、本当に手馴れた感じでワニを操るように捕まえるし、その光景を私は何度となくテレビで見ていたので、 ワニと言う生き物を大分理解したと思っている。 しかも、不思議とジャングルでワニに出くわしても、慌てずに対処できそうな気(あくまでもそんな気)がしているし、捕まえる事だってできるような気でいる。 クロコダイル・ハンター流のワニの捕まえ方は、まず輪を作ったロープをワニの口に通して、ギュッと縛り付けて、口を開けないようにする。 その時ワニの習性で体をグルグルと巻いてくる。ワニからして見れば、これでロープを引きちぎれると思ってやっている。 注意していないとロープがワニを巻き始めて、ロープが短くなってくる。そのワニに接近した時に尾で叩かれたりしないようにする事と、ロープを持っているこちら側が巻き込まれたり、腕や体を締め付けられたりするから、ロープは長めのもを使って、ワニが巻き始めたら、ロープを持つ手を緩めて、巻かれないようにする。 そして目をテープで隠す。 ワニは真っ暗で目の前が見えないと、じーっと大人しくして動かなくなる。その時ワニに乗りかかって捕まえる。...とうですか?聞こえは簡単そうでしょう? なんかできる気がするだけで、本当は出来ません。 皆さん真似しないように。

彼の死は撮影中の事故死だったらしい。 海の危険動物を紹介する番組で、ちょうど海に潜ってエイに接近した時に事故は起きた。 スティングレイと言う毒をもつアカエイに、尾を胸に突き刺されて亡くなった。 カメラが回る目の前で起こったが、カメラマンもマネージャーも大量に吹き出る血を見るまでは、尾が胸に刺さった事が分らなかったと言う。 気が付いたときスティーブは突き刺さった尾を自らの手で抜き取ったあと、気を失って亡くなった。 彼の友人がエイに刺されて亡くなった事がある。 同じ方法で亡くなったのが無念だったのではないかと思えてならない。 しかも可哀想なのは、カメラマンがエイの目の前でカメラを回したので、それに驚いて自己防衛で尾を立てたと、Yahooニュースでは言っていた。 まるで、事故はカメラマンのせいかのような書き方だった。 動物を愛する寛大な心をもつクロコダイル・ハンターだったら、カメラマンや誰のせいでもないと言っていただろう。 もうあの笑顔が見れないと思うと、なんだかとても寂しいですね。 番組を見たことないかたはエディーマーフィーの映画「Dr. Dolittle Part2」にハンターは出ているらしいので、一度ご覧になって見ては? 動物をいかほどにも操れるハンターが野生動物の攻撃によって逝ってしまわれましたのですから、皆さんも野生動物にはくれぐれも気をつけて下さいね。 

0 Comments:

Post a Comment

<< Home