Gody's Diary

Monday, September 11, 2006

この5年間に学習したこと

....と言う記事がワシントンポストに載っていた。今日(日本では昨日にあたる)9月11日(ナインイレブン)はテロリストアタックから5年たったメモリアルデイとなった。 早いもので5年ですか....  私はテロリストによる攻撃は、ニューヨークのツインビルディングや、ヴァージニアのペンタゴンを攻撃して、ビル内で働くたくさんの人々の命を奪っただけでなく、ありとあらゆるビジネスにまで影響を与えた、広範囲にダメージを与えた"すごい"攻撃となったと思う。 これは私だけではないでしょうが、 私が当時働く会社の売上にも影響を及ぼし、 私の給料を減らしてくれちゃったんだから、テロリストに対しては相当な恨みがある。

私はその日ワシントンDCにオフィスがある会社で働いていたので、 当然のことながらツインタワーの事故(後でテロと分った)もオフィスにあるテレビのニュースで知るところとなった。 朝一番にトップニュースとしてアメリカン空港の一機目がツインタワーに突っ込んじゃった事故をみて、会社の皆で「パイロットはお酒でも飲んでたのか?馬鹿だなー」とあくまでも事故だと思っていた。 そんな時、二機目のアメリカン航空がカメラの回る中突っ込んじゃった。 これには皆開いた口がふさがらなかった。 言葉を失うとはこの事と言わんばかりに、脳内はパズルだった。 ???? 私の脳内パズルはこんな絵が描かれていた。 まるで美しい青い光に酔いしれてやってくる虫たちの様に、催眠術をかけられたアメリカン航空のパイロットたちが、自分たちの意思とは裏腹に、ツインビルに引き付けられてしまっての結果だった。 そうとしか考えられなかった。 

三機目がペンタゴンを攻撃してからは、私の脳内ストーリーはがらりと変わった。 そのニュースが流れてから、ワシントンで働く人々は仕事を終わらせて早退した。 何か危険が起きている...と言うのは誰しもが把握していたので、愛する家族が心配で皆帰った。でも皆パニックに陥ってたし、何千人もの人々が一気に帰宅し始めたので、車も動かぬ交通渋滞となった。 電車も止まってしまった(ペンタゴン駅が閉鎖が原因)。 全米を走るアムトラックも、ニューヨーク方面は完全に停車。 空港も閉鎖で、空の交通機関が完全シャットダウンとなった。 ニュースを見て、それから、町をあたふた走り回るワシントニアンを見て、私の脳内では"戦争が始まった"と言うアラームがなり始めた。 私もパニックになっていたようだけど、いざとなると、どうしていいのか分らなかった。 「私が働くこのオフィスビルにも飛行機が突っ込んでくるのではないか?」と不安を抱えていたのは私だけではなくて、 同僚たちも同じだった。 ほとんどの人が家族に電話し始めた。 日本にいる家族にも、電話をかけている人がちらほらいた。 こうなると何処からともなく誤報も飛び交っていった。 「国会議事堂で爆発が起きた」とか、「ホワイトハウスから爆発音が聞こえた」とか、「ヴァージニア ロズリン の ツインビル がやられた」など。

私は仕事がら早退が出来なかったので、最初で最後だと思うけど、ひと気がなくなる空っぽのワシントン、そしてビジネス街に戦車が走り始めたDCを初めて見た。 この日感じた不安は一生忘れる事が出来ない...となると、このテロはビジネスに影響を与えただけでなくて、 人々の心の中にも恐怖心を植え付けたアタックともなったのだ。 そして今日のポストに出ていたのは、今日現在でも私たちを悩ませつづけるテロリストの影響。 それは、飛行機の旅が毎年、毎年更に難しくなっていること。 今までは凶器と取れるハサミとか、ライター、毛抜き、凶器?としてはムリがあるが、爪きりなどが持ち込み禁止となった。 この間のロンドンのテロ未遂事件からリキットタイプの物が全て機内持ち込みが禁止となった。 テロとは関係ないけど、アメリカでは闘牛病ニュースから、牛肉エキス入りの食料品のアメリカ国内持込が禁止となった。 これでは私の好きなカップラーメンのお土産が、もらえなくなるじゃぁないか。 食べ物の恨みは怖いですからね。 テロリストに八つ当たりしてやろう!  

でも、リキッド物禁止はさすがに困る。 アメリカ-日本間は最低7時間。 でも私の場合は飛行機を乗り換え足りしなくてはならないので、 待ち時間に歯を磨きたくなったり、 飛行機内でもスターバックスコーヒーを飲んだり、 ボトルのお水を飲んだりしたいし、 乾燥する機内でハンドクリームだって塗りたい。 日本に帰る時に友人や家族に買うお土産も、ほとんどがリキット物なので、預け荷物にお土産を入れての紛失も困る。 だから、もって帰れる個数に限りがでてくる。 空港でのチェックインや、セキュリティチェックにも時間が相当かかっている。 う~ん腹ただしいテロリストめぇ。

そこでポストではなるべく空港でのチェックインやセキュリティチェックをスムーズにするためのアドバイスが書いてたった。 当たり前かも知れないが一応...  まず、 本、チョコレート、ピーナツバターを預け荷物の中に入れていると、必ずラゲージを開けられるので、なるべく避けたいのなら、これらを入れない。 フライトの遅れやキャンセルなどを、携帯やEmailで知らせてくれるサービスを、航空会社にリクエストしておくか、 家族や知り合いにフライト番号とスケジュールを把握しておいてもらって、いつでもオンラインで出発時間などを確認してもらえるようにしておく。 出発の24時間内にEmailされる飛行機の搭乗券を、自分でプリントアウトする。 そうすることによってチェックインカウンターに並んで待たなくてもいいし、 ストレートにセキュリティーゲートに行ける。 これはとても便利で、30分から、1時間半は待ち時間が省ける。 海外に行く人は自分自身と友人や家族に、万が一の為にパスポートのメインページをフォトメイルしておく。 2り以上で旅をする場合は、荷物を半分づつ分けて、万が一一つのラゲージの到着が一日から数日遅れても困らないようにしておく。 女性は"Puffer" Bomb (爆発物探知機)がスカートをめくる恐れがあるので、なるべくパンツで旅を....  

こんなに面倒なことをしてまで旅はしたくないけど、しないわけにはいかない。 だったらこれらのアドバイスを実行して、なるべくスムーズに空の移動ができるようにしたいですよね。 怪しい人物と間違われてセキュリティールームに換金されても、慌てずに、怒らずにが鉄則です。 一度日本人のお客様が、ブラックリストに載っている人と同姓同名だったため、引き止められていたんだけど、 次の飛行機に間に合わなくなるから.....とイライラして、セキュリティ オフィサーを突き飛ばしてしまった。 それで逮捕されてしまいました。 そうなると釈放に時間がかかり、旅どころではなくなるので、慌てずに支持をまって、こう言うときの為に、英語が話せる信頼できる友人の電話番号を所持しておきましょう。 テロや戦争が無くなる日なんてないのでしょうか? そんな日が早く来る日を祈りましょう。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home