Gody's Diary

Wednesday, September 13, 2006

勝ち組みと仲良くやって行こう

インドのMr. Big (ミスター 実力者) についての記事が、オンラインのMSNBCに出ていた。 彼の名前は Mukesh Ambani と言って、インドでもっとも実力・影響力のある市民で、インド一成功している企業家なんだとか。 去年一年間の売上はおよそ200億(円)で、今年1月以降は会社の株がスカイロケット並みの速さで62パーセントあがった。 これはすごい。 早く知っていれば私も今ごろ億万長者にあやかっていただろうに....  これからもっと順位が上がるだろうけど、Forbesに世界で38番目にお金持ちと紹介された、今ノリノリの男性なのだ。 元々家族で運営していた企業が成功したらしいけど、家族内でビジネス紛争があったらしく、家族で企業を分散して、一から出直した訳だけど、彼が運営する通信事業が成功した。 今からもっともっと大きく発展を遂げる企業になりつつある。

今現在インドの商業のほとんどは、小さな農家たちと、小売店で成り立っている。 そこで、 Mr. Big は50億円を投資して、2011年までに農業と商店を近代的に発展させて、最新の物流技術を通して、インドの大型ストアー(ウォールマートのような)をチェイン展開する予定と言う。 これだけで500万人の雇用が約束される。 それだけではない。 次の10年間で2つの新しい衛星都市を建設予定だ。 もちろんこれは大きな人口がまとまるだけの住宅地の建設とか、色んな企業の建設を歓迎する事も含まれているだろう。  

何てったって Mr. Big にとって彼の企業の発展と、国の発展の計画は、インドの国からの信頼とサポートがあってのもの。 と言うよりは、彼の企業が大きくなりすぎて、国が彼のプロジェクトを黙って応援している(ほぼ自由にさせている)と言う感じだ。 そりゃそうでしょう、このプロジェクトにより、道路が塗装され、水道もきちんと通して、鉄道も通って、これからインドが本格的に近代化を計るための道しるべをしてくれる、言わば救世主のような存在じゃーありませんか。 アメリカで言うところのロックフェラーのような人なんですよね。 

インドはここ十年で若者の教育に力を入れて、 IT革命を起こした勝ち組みな国民です。 アメリカではサイエンスに携る分野の成功の影にインド人ありです。  多くのIT企業では優秀なインド人を雇用してます。 もちろん報酬は惜しみません。 でも優秀なインド人従業員は、それ以上に会社に利益をもたらして、成功に貢献しているのです。 宇宙事業においても彼らの貢献は非常に大きな物と言えますよね。 NASA (アメリカ航空宇宙局)の上層階級者は皆インド人です。 もともと頭のいいインド国民です。 目覚しい発展をとげるでしょう。

http://www.msnbc.msn.com/id/14788768/site/newsweek/   
Mr.Big の記事 (彼の写真が載っている)

それから同じMSNBCからもう一つ。 ブッシュ大統領がサウジアラビアから数千人の、交換留学大学生を受け入れるプログラムを、表明したことに関係した記事が載っていた。 これによってアメリカの大学は、こぞってサウジからの留学生の獲得戦争を始めたという。 留学の奨学金はもちろんアラビア王国のロイヤル ファミリーから出ている。 交換留学生一人あたりおよそ300万(円)支払われる。 一つの大学に100人から150人の生徒が留学すると考えると.... 単純に3億円以上になる。 これは大学にとっては美味しい。 アメリカの大学費は、海外からの生徒の学費が、アメリカ市民の学費の倍以上かかる。 それに加えて一学期にかかる教材費だけでも3-7万円ほどかかる。 だからアメリカでは授業費もまとめて全部、多く払ってくれる外国の学生をほしがる所がある。 プログラム自体に関して王国にいる家族たちは、学校に預けていれば勉強をしてくれるし、将来的には子供たちが学んだ事を、親の家業の手伝いに活かしてくれるだろうと期待している。

サウジアラビアと言うと、石油が豊富にあるお金持ち国家だ。 でもアメリカでは、ナインイレブン テロリスト アッタック の19人のハイジャッカーの内、15人がサウジアラビア人だと分っている。 テロ後あんなにアラブ人を差別して、国外追放に追いやり、サウジをアラビアから追い出そうとまでしたにもかかわらず、その国の生徒を快く受け入れるんだから、絶対そこには利益が生じているはずだ。 大学がほころんでいるだけではなくて、国が喜ぶ何かがあるのが、アメリカのビジネス戦略というものだ。 これで考えられるのは石油と、ブッシュの為の政治資金の確保、CIAを使ってロイヤルファミリーの息子たちから、テロリストの情報を探る事もできるだろう。 欲がない一般アラブ人や、凡人の私たち一般市民が想像もしない戦略があるんだろう。 

私の考えだけど、 はじめのインド人の事もそうだけど、 アメリカにとって良いとされる事は、そこに利益があること。 インド人雇用の場合は、いいお給料を支払ってまでも他国の人材を雇う。 そこにはそれ以上の収益があるから。 多分石油やお金がらみの留学交換も、イヤラシさが見え見えだけど、利益につながることはなんでもやっちゃう国なのだ。 日本の人から見ると悪代官なアメリカでも、アメリカ市民にとっては、その悪知恵のおかげで国が豊かでいられるのなら、悪い事ではなくなる。 そんな悪知恵なんて、市民に知られる事なんてほとんどないのだから、Me-Me-Me の自分さえ良ければそれでいいアメリカ市民は、自分ら個人が損をしなければそれでいいのです。 他国から恨まれる事もあるだろうけど、私はそう言うやり方でも、国を守る一つの外交手段で、アメリカ経済の発展に役立つなら、とことん政治家の手が汚れても(彼らの手はどうせ汚れてる)かまわないと思っているし、利用しないてはないと思います。 ただし、政治家だけが美味しい思いをすることは、アメリカ市民も私も黙ってないと思いますよ。 日本の皆さんは「国民を守る、経済の安定」に、こう言うやり方を利用するのはどう思いますか?  

勝ち組みと仲良くやって行こうとは、嫌な言い方だけど、勝ち組み(インド人やアラブ人)をアメリカ発展の為に仲良く(利用)して行きましょう、と言う意味なのだ。

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