Gody's Diary

Wednesday, September 20, 2006

納得できない奨学金配分

世の中には想像を遥かに越える超お金持ちの人がたくさんいる。テレビのニュースで、お金持ちが公共機関や、恵まれない人たちなどへ、お金を寄付をしている姿などよく見る。 正直言ってこう言う慈悲深い行いの光景が、最近私の中では麻痺し始めて、当たり前な感覚になるほど頻繁に、あの人からも、この人からも寄付が絶えないのである。 しかも私は、お金持ちは "けた違い" なお金持ちが多いアメリカに住んでいるので、 こう言うリッチな人たちは寄付をして当たりまえ。 そんなにお金を持っていても仕方がないだろう思っている。 だって使っても使っても余っちゃうんだから。 私だって余るほどお金があったら寄付などして、いい事をした自分にほろ酔いしたいし、いい気分に浸りながら後半の人生を心豊かに暮らしたいと思っている。 前にも日記に書いたけど、両親に恵まれない子供たちを養子として迎えたいとも思っている。 

寄付に関するニュースがLAタイムズに載っていた。 スターウォーズでおなじみのジョージ ルーカスがUSC (University of Southern California)にフィルムメーキングのスクールを建設してもらおうと、175億(円)以上の寄付を行ったと言うこと。 フィルムスクールの寄付金の中では過去最高の金額らしい。 同じ学校でルーカスの前に、過去最高金額を寄付した人は、ウォルター アネンバーグ大使で120億(円)らしい。 アメリカ全体での、学校への最高寄付金額は、インテル社から600億(円)以上がカリフォルニアテクノロジー (Caltech)に寄付された。 カリフォルニア州立大学ロスアンジェルス校は、この10年半の間に、30兆円以上の寄付が集まったと報告したと言う。

こうした寄付の金額は年々上がっているみたいだ。 寄付をする人は、れぞれ寄付をする目的が違うから、 そのお金は寄付した人々の希望を考慮した使い方がなされる。 今回のルーカスの寄付金は、将来のハリウッド映画作りに役立てるため、映画界に優秀な人材を育成したいと言う希望があって、フィルムメーキングの学校を建設する事となったそうだ。 学校への寄付の目的でよく聞くのは、お金がなくて学費が払えない子にも学校に行ってもらいたい...と言う希望があって、寄付をする人も多い。 こうした個人からの寄付以外にも、Dpt. of Education (教育省)から連邦奨学金 Pell Grants と言うのも出ている。 これもやはり学費を払う余裕がない人が申し込む事ができる奨学金だ。 

私は一度この奨学金を申し込んだ事がある。 これに申し込むにはある程度の審査を通過しなくてはならない。 それはまずアメリカ市民であること、 学校の成績が3.0GPA以上であること、出席簿も考慮する、そして個人、もしくは家族全体の年収が200万円以下であること。 これらが一つでもかけていると審査をパスする事は出来ない。 私はサンディエゴに来る前に、ジョージアのおばあさんの家から大学に1年ほど通った事がある。 もちろんヴァージニアで通っていた大学の籍をそちらに移してからだ。 その間私は働いていない。 もちろんおばあさんの家にお世話になるのだから、おばあさんのお手伝い等をしたけれど、お給料はいっさいもらっていない。 だから私はその一年間は年収がゼロと言う事になる。 小遣いも自分が持っていたものをチョコチョコ使った。 だから一年後サンディゴに移った時に、大学の籍もこちらに移した。 昨年一年間ジョージアで収入がなかったと言う事で、移籍ついでに Pell Grants を申し込んだ。 これが審査をパスしてしまった。 全額は出ないようだったけど、何クラス分かは出たようだった。 はっきりとした金額は大学が教えてくれない。 

ただ、このときは収入がゼロだから出来たこと。 今は働いているし、年収が200万円以上あるからPell Grants には申し込めない。 だからと言って学費を払うほどの余裕がある年収でもない。 今行っているマッサージの学校は、学生ローンを組んで通っている。 でも考えて見ると家族全体で年収が200万円以下の人なんているんだろうか? 200万円で計算すると、月のお給料が16万ちょっとになる。 そこから連方税を引くと、手取りが13万になる。 そこから年金はオプションだから、手取りがこれだけ低いと、あえて年金を申し込む人はいないだろうから、健康保険(ヘルス、目、歯)のセットで1万円引いてみよう。 12万円から車社会のアメリカでかかるガソリン代。今日現在は超燃費カーでも1万円はかかるから11万円。 家賃はルームメイトとシェア-をしたとして、今どんなに安くても電気、ガス、水道込みで500ドル(5万円としよう)と考えて、6万円あまる。 食費は節約したとしても、最低でも2万円かかる。 4万円の残りといっても、正直言って色んな事で飛んでいくはずだ。 車のローンがあるかもしれない。 虫歯になって治療に100ドルかかるかも知れない。 シャンプーや石鹸、歯磨き粉など生活にかかる費用は色々ある。 家族でと考えると4万円は余らなくなる。 ホームレス以外にこんな人っているのだろうか? どうやって生活してるんだろうか? 

いたとしても、学費は国からでるから、卒業してたくさん稼げばいい。 それよりも、その低所得者のラインよりぎりぎり上に近い、私のようなビンボー人に対して、奨学金が出ないのが納得できない。 学費を払っても十分お金が余る人以外の、ぎりぎりラインの人たちにも、こういった奨学金制度をあてがえてほしい。 こう言う中産階級の中でも、限りなく下の方の人間は一番損かもしれない。 奨学金や、国からの生活保護はしてもらえないうえに、中産階級の上のほうの人たちと同じように税金をはらい、家賃を払い、生活費をはらうんだから、この二組でお金が余るのは上のほうの人たちだけだ。 

 奨学金がオーガニゼーションや、エージェントから出ている場合がある。 例えばバイオロジーファームの団体から一学期間に5万円支払うと言うのがある。 これはバイオロジーの成績がGPA4.0者に対してと言う条件がある。...と言う事はバイオロジーのクラスを一つか二つ取っていなければならない。 そのクラスを取るおかねがないから、奨学金を探しているのに.....  どこか、初めから寄付をしてくれる団体はいないものか? 奨学金を払う代わりに、学校を休んではならない。 成績もGPA4.0をキープするって言う条件ならできる自信がある。 がんばればいいだけの事だ。 そう言う条件が存在してもいいのではなかろうか? あれば収入ぎりぎりガールの私にも、奨学金を受け取るチャンスがあると言う物だ。今まで寄付されたお金は誰に支払われているのか? 私は前の日記にも書いたが、学費欲しさにアメリカ陸軍の入団テストを受けたほどの人間だ、 これは私にとって深刻な問題なんです。   

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