Gody's Diary

Monday, September 25, 2006

リサールウェポン、その名もメディスン

昨日友人が胃が痛いというので、私が持っていた胃薬を服用してもらった。 私もどちらかと言うと、昔から胃が弱いほうで、ストレスを感じたりする事があると、すぐ胃が痛くなった。 大分前だけど、胃が痛すぎて夜も眠れなくなってきたので、思い切ってドクターに行って見た。 診察の結果、ドクターに「もう少しで胃潰瘍になっていました」と言われた。 その時に胃潰瘍患者に出される「シメチジン」と言う薬を出してもらった。 この薬は、当時日本では処方箋なしで買えない薬らしかったが、アメリカではドラッグストアーの棚に並んでいて、処方箋なしで、誰でも買う事ができた。 私はドクターからシメチジンを処方箋薬としてもらった。 その薬がなくなった頃には、胃の痛みも完全に取れていた。 

その後、数年たってまた胃が痛み出した。 その時はドクターには行かず、スーパーで買える「シメチジン」を買って服用して見た。 これが小さい粒の薬ながら、すごく胃の痛みに効き目があって、胃の弱い私を、痛みから開放してくれた、スーパー エンジェル ドラッグ だった。 エンジェルと言うのは、「私を助けてくれる、エンジェル(天使)のような」薬と言う意味だ。 薬に限らず、生き物を痛みや、不安、恐怖から救ってくれる、やさしくて、天国にいるような気分にさせてくれる人や物は、エンジェルと呼ばせてもらっている。 看護婦さんもエンジェルですよね。 そんな自分自身で人体実験をした信頼している薬だったし、胃の痛みの痛さが分るので、早く友人を痛みから開放してあげたくて、この薬を渡した訳だけど、本当は、できれば薬を人に渡すのは避けたいと思っている。 

薬の効き目は人それぞれ効果が違って現れる。 私に効いたとしても、他の人には効かないかもしれない。 それから、その人がその薬に対して、エネルギー反応や、副作用を起こすかもしれない。そんな可能性を私一人が、判断など到底出きるわけがない(判断するライセンスがない)。 下手をすると、その薬がその人の命を奪ってしまうかも知れない。 薬ってそれほど恐ろしい物だと思っている。
アメリカではたびたび、一度マーケットに出回った薬に、リコールがかかったと言うニュースを見る事がある。 下手をすると、死者まで出してしまう恐ろしい薬だった、なんて言う事が大分後になって判明して、あわてて回収する事があるのだから、やっぱり薬は恐ろしいものなのだ。 それ以上にアメリカで恐れられているのが、医薬品マーケットとFDA(食品医薬品局)の「薬はお金=お金(薬)が物を言う」的な姿勢だ。 

むかしTylenolと同じく、頭痛薬で有名なBAYERのBAYER社から「Factor VIII」と言う血友病のお薬が世界中で売られていた。 実はその薬はAIDSウィルスに感染されていた物だった。 1982年にはこの薬によって、AIDS感染したのではないか、と言う報告をあちこちから受けていた。 だけれど、研究リポートを受けて、AIDS感染確率が高いと認識していたにもかかわらず、しばらく薬を世界中に売りつづけたのだ。 この薬は出血したときに血を固めるために必要な、凝固因子の不足を補うための薬で、一般人ドナーからの輸血から出来ていたらしい。 液体ではなく、粒のタブレットだったけど、中側の空気に触れない真空状態の環境で、AIDSウィルスは生きていたのだ。 と言うことは、一般ドナーの中にAIDS感染者が含まれていたと言う事だ。 当時はエイズについて、今ほど研究が進んでいなかったとはいえ、血友病患者がこの薬により次々とAIDSに感染して行った事は、いくつもの研究報告、や診断結果から分っていたはずだ。 アメリカではその薬はすぐにFDAによって発売禁止令がでたが、マレーシア、シンガポール、インドネシア、アルゼンチン、そして日本に売り続けられたリサールウエポン薬である。 

医薬品マーケットはアメリカ経済の4分の一以上を占める、国にとっては重要なマーケットなのだ。 だから、巨額が動く医薬品の発売をストップするのは、FDAの「発売禁止」の一言に託されている。 BAYERにとっては、倉庫にこの薬の在庫品が大量に残っていたから、できるだけ売って、赤字を逃れようとしたようだ。 AIDSウィルスに汚染された薬を売りつづけた理由については、「アジアでは新しい(安全な)薬の輸入許可と、その手続きに時間がかかる...」とかナントカ言ってた見たいだけど、アジア各国の研究員からは「アジア人の命なんてどうでもいいから、AIDSウィルスと知ってて売り続けたんだろう?」と非難を浴びるのも当然のこと。 FDAもBAYERが売りつづけていた事に対して罰を下すどころか、外部や議会には知れないように、内緒で発売ストップと対処しただけだった。 こうして1985年までアジア各国にAIDSウィルスを撒き散らした薬が存在する国です。 そんな国で売られている薬を信じるまでには、発売から相当な時間がたっていて、副作用などのリポートが上がってないなぁ....と、自分自身で判断するしかないのだ。自分の身は自分で守れ....です。 

...にしても、人の命に関わる事とお金儲けを混同してほしくないですね。 高いお金を払って、自分を守ってくれると思って買った薬が、逆に命を奪うなんてあってほしくはないですが、お金に目がくらんだ人たちが売りさばく薬ですから、服用は慎重に判断してからにしたいと思っている。 ましてや他人に奨めるなんて。 これは命を預かるのと同じほど重要な問題だと心得ている。 下手をすると薬を渡した相手から訴えられるかも知れない。 体の調子が悪いと言う人に対しては、ドクターに行く事を奨めるのが一番です。 とりあえず私はこのニュース(3年程前)を見て以来、BAYERの薬は頭痛薬でさえ買わないようにしている。 皆さんも薬には十分に気をつけて下さいね。

ちょっと調べただけで出てきました。 当時のニュースです。
http://www.youtube.com/watch?v=XS3mhjt7TrY&search=Bayer

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